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平成18年2月1日(水曜日) 日本経済新聞より、
1面記事、ソフトバンク、携帯向け放送
ソフトバンクは携帯電話向けに番組を放映する放送事業に乗り出す方針を決めた。来年にも放送免許を申請し、取得し次第、試験放送を開始する。総務省が放送のデジタル化に伴って余剰となる周波数を新規参入者に開放する検討をしており、その周波数獲得を目指す。実現すれば、携帯電話会社として初めて放送サービスを提供することになり、放送と通信の融合がさらに進む。
デジタル放送への移行で、現在UHF放送で使用している周波数帯の一部が空く見込み。総務省が進める放送制度の見直し論議では、この周波数帯を通信と放送の融合を進めるような新技術・新サービスにも割り当てる案が浮上している。現在は地域別となっている放送免許を見直す可能性もあり、ソフトバンクは一連の制度改革にあわせ2012年をメドに全国規模で本格サービスを始める計画。
ソフトバンクは来春、携帯電話事業に新規参入する。自社の携帯電話機に専用の受信装置を内蔵し、放送を見られるようにする。ドラマやスポーツ、ニュースなどのコンテンツ(情報の内容)放映権を独自に取得し、最大十六チャンネルで提供する。無料放送に広告を入れたり、一部のコンテンツを有料にしたりして収益を確保する。
携帯電話向けには、今年四月からNHKや民放大手が地上デジタル放送「ワンセグ」を始める。ワンセグは番組制作などで既存の放送局が主導権を握るとみられるため、ソフトバンクは自ら放送事業を手がけることを目指す。
13面における追加記事説明
ソフトバンク 携帯向け放送、動画で顧客を囲い込み、豊富なネット番組 武器
ソフトバンクは放送への参入によって、動画コンテンツ(情報の内容)を武器に携帯電話事業での顧客の囲い込みを狙う。同社は米クアルコムが開発した放送技術「メディアフロー」を活用する見込み。既存放送局が放送する「ワンセグ」と違い、携帯電話事業者であるソフトバンクが主体となって番組を制作し、放送できるのが特徴だ。米国では同技術を使った放送サービスが年内にも始まる予定。KDDIなども同技術での参入を狙っている。既に昨年末からパソコン向けネット配信サービス「ヤフー!動画」を本格開始したソフトバンクは、約三万一千本の番組を持つ。放映時間を短くするなど携帯電話に適した番組に加工すれば、簡単に豊富なコンテンツを用意できる。ネットと携帯電話を連携させたサービスを開発することも可能だ。
電話番号を変えずに携帯電話事業者を変更できる「番号継続制度」の実施を前に、NTTドコモはクレジットカードなどの決済機能、KDDIは音楽配信、ボーダフォンは定額料金など各社は独自性を出そうと懸命だ。ソフトバンクは、より人気の高い動画で他社との違いを打ち出す。
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上記記事の読み方
現在通信と放送の融合が議論されている内容はTVとインターネットとの融合になるが、この内容が携帯電話に広がって来たのは自然な流れといえる。
携帯への放送サービスは「ワンセグ」、「メディアフロー」に限らず、アナログ放送、衛星放送、スーパー3Gを利用した放送などがあり、将来的には無線LANを利用した放送なども考えられる。それぞれ一長一短があり、特に2012年本格放送予定となると、現時点で方向性を定めることは難しい。(参考:携帯電話向け各種放送サービス)
偶然同じ日にNTTドコモのPHSサービスが2007年秋に終了するとの記事が掲載されていたが、PHS開始の際の各社の熱狂ぶりが思い出される。PHSはその設備コストの低さから利用料金が携帯に比べて相当低くすることが可能と予想された為に、携帯電話に代わり主流になることが期待されていたもの。
しかしながら、その後携帯電話に比べて設備構築が十分ではなく、かつ携帯電話が予想された以上に早いスピードで大幅に値段を下げて来たために、単なる少し値段が安い・使い勝手の悪い携帯電話となって廃業を余儀なくされた。
今回の通信と放送の融合に関しても、携帯電話ユーザーがピークアウトして業界自体がゼロサムゲームになりつつあることを考えると、新規の大型設備投資が放送により回収出来るかどうか十分検討する必要があると思われる。
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