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携帯が大型HDTVになる日、携帯 VS. TV
携帯電話の高速化により大画面の動画が携帯電話用電波により送信することが可能になる時代となった。
その一つの例が2007年10月に行われたCEATECでのドコモのデモンストレーションで、この展示会でドコモはスーパー3Gにより32インチHDTVの12画面(1画面当り15Mbpsで送信)に対し、擬似放送サービスにより同時に送信可能であることを示した。
仮に携帯電話端末をTVの無線受信端末としてTVモニターに接続すると、現在のTV放送と同様の大画面TVが見られる。32インチHDTVの12画面分のデータを集めれば64インチ以上のHDTV画面への送信も可能になる。
無線受信端末としての使い方としては、携帯電話そのものをTVに無線または有線で接続することが考えられる。無線の場合は現在の赤外線通信のように携帯よりTVに高速伝送する、有線の場合は現在の充電器に転送用回線を付けてTVに転送することなどが考えられる。
また、専用の無線受信端末を利用してそれをTVに差し込むことも可能になる。これは現在、FOMA・イーモバイル・ウイルコムで携帯電話用電波を受信してパソコンにデータを転送しているものと同じになるのでTVに接続することに新しい技術は必要ない。
携帯電話用電波を利用して大画面TVに映す場合と、TV用電波を利用して大画面TVに映す場合とでは、両方ともに片方向で放送(擬似放送)するために似ているようであるが、根本的に異なったものになる。
携帯電話のシステムではコントロールチャンネルは双方向で常に送受信を行っているために、視聴率調査(受信地域・受信番組・受信時間の調査、モニターを募集すればユーザー属性によりどんな番組が好まれるかの調査など)が可能になり、チャンネルごとや番組ごとの課金も可能になる。
一方、TV用電波では双方向のコントロールチャンネルが無いために、セットトップボックスを利用してTVに接続して、その結果を電話線などを利用して集める必要がある。この双方向TVは20年以上前に開発されているが、電話線接続などが面倒なために普及していない。(最近話題になっているインターネット接続TVは双方向で番組視聴動向の調査は可能になるが、サーバー単位の調査結果になるために、個別ユーザーの詳細な情報は入手出来ない。)
周波数の利用効率から考えると、各TV会社がHDTV送信用に確保している帯域は今後共に変わらないが、携帯電話の送信速度は現在の3.5Gの20Mbpsより2010年以降にはスーパー3Gの200Mbps へ、また4Gの1Gbpsへと更に高速化されるので必要帯域は大幅に少なくなる。
携帯電話の高速化とこれに比例した電波利用料金の低下に伴い、携帯電話用電波を利用したMVNOとしてのTV放送会社が地上波・ケーブル・衛星の各TV会社の競争相手として現れる可能性があるが、これらのMVNOのコストは現在のTV各社の放送コストを下回る可能性がある。
この携帯電話用電波による放送は地上波TVに対し、ケーブルTVが現れ、衛星放送TVが現れたのと同じ技術革新による競争参入になるので競争制限されることはないと思われる。
通信手段の革新と多様化は今後共に行われるので、通信手段が重要ではなくコンテンツが重要になる時代が現実になってきた。
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